水墨画 描き方

水墨画について

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墨の濃淡で描かれた水墨画は中国の唐の時代中期から始められたと言われています。

 

唐で始まった水墨画は鎌倉時代中期に日本に伝わり墨絵とも呼ばれたりしていました。この頃の水墨画は禅宗と共に日本に伝えられたために、初めは禅宗の思想を表現する題材のものが多くありましたが、時代が進むにつれて山水画や花鳥画なども描かれるようになりました。

 

室町時代には水墨画は最盛期を迎えるようになりました。水墨画を良く見かけるシーンとしては掛け軸などの形で床の間などに飾られることが多く、テレビ番組の「なんでも鑑定団」などでも水墨画の評価がされたりしているのを見たことがあると思うので最近は少し身近に感じるようになりましたね。

 

水墨画は他の絵画のようにカラフルでなく、非常にシンプルなのでその分とても奥が深く色々な技法が確立されたものとなっています。

 

水墨画では風景を描いている山水画や様々な季節の花や鳥を描いた花鳥画などがよく知られていますが、人や動物が描かれた水墨画も存在します。15〜18世紀頃の水墨画は現在の漫画のように遊び心が含まれた作品が多く、現在では墨彩画なども流行っていて片岡鶴太郎さんの作品などが有名ですよね。

 

一般的に水墨画の基本となる技法は墨の濃淡、かすれ、ぼかしと言った技法があり、水墨画を上手く描くためには必要不可欠となっています。

 

これらの技法を使用し遠近感立体感などを表現するようになっています。水墨画を描く時に必要となる道具としては墨と筆、水墨画にあった紙などが必要となります。水墨画は有名な画家が描いたものは驚くような高値で取引されています。最近では水墨画を趣味として楽しんでいる人が多くなり、墨彩画などで絵手紙を作ったりする中高年の人が増えてきています。